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◎ trance Glossary




■ 用語解説

【テクノ(Techno)】

テクノ (techno) は、デトロイトを発祥とするエレクトロニックダンスミュージックである。
(過去70年代後半から80年代の日本国内においては、シンセサイザーを取り入れた音楽全般、ミュンヘンサウンドなどのディスコ音楽、クラフトワーク等、前衛音楽(プログレッシブ・ロック)の一部、ニューウェーブなどをテクノと総称していた時期もあった。)

1980年代、アメリカのシカゴではハウス(シカゴ・ハウス)と呼ばれる黒人音楽を基にしつつシンセサイザーやシーケンサーを用いた反復的なビートを特徴とする音楽が黒人やゲイコミュニティの間で隆盛を極めていたが、シカゴに隣接する都市で同じく黒人音楽の伝統を持つデトロイトでも1980年代の後半ぐらいからこのシカゴ・ハウスの影響により新しい音楽の動きが生まれてくる。
その主なアーティストとしてはホアン・アトキンス、デリック・メイ、ケビン・サンダーソン、ジェフ・ミルズなどが挙げられる。
彼らの音楽はシカゴ・ハウスやディスコ音楽の影響を受けつつも、享楽的なハウス音楽やディスコに対し厳しい現実を反映したシリアスな音楽を志向し、より実験的な音作りに向かい、機械音を重視し、それまで誰も聴いたことのないような音の世界を作り出していた。
また活動の上でより政治的・思索的な側面も打ち出していた。
彼らはクラフトワークなどの電子音楽に強い影響を受ける一方、パーラメントなどのファンク音楽にもそのベースラインやSF・未来志向など思想面などで大きな影響を受けていた。
やがてこのデトロイトの新しい音楽に注目したイギリスのヴァージンレコードから編集盤アルバムが発売されたが、この時にこの新しい音楽を表す言葉として「テクノ」が選ばれた。
このアルバムは1980年代終わりから1990初頭に大きな社会的現象となったレイブのブームともあいまって大ヒットし、ここに現在一般に呼ばれる「テクノ」が成立した。

これ以後イギリスを始めとしたヨーロッパ諸国および日本などがテクノ音楽の主な市場となり、これらの国では大きな商業的成功を収めることとなる。
現在でもこうした消費市場としては欧州・日本が主なものとなっており、発祥の地であるアメリカを越えるものとなっている。

日本ではテクノからハウス、トランスなどのダンスミュージックが生まれたと考えられがちであるが、これは誤解である。
実際には、ハウス(シカゴハウス)からテクノが誕生した。
トランス、テクノ、2STEPなどはハウスの1ジャンル、あるいは派生音楽である。


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